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WMS(倉庫管理システム)メーカー5選!

WMS(倉庫管理システム)メーカー

物流業界において、正確で効率的な倉庫管理は欠かせないことです。近年では人手不足や多品種・小ロット化、ECの拡大といった背景から、倉庫業務の高度化が進み、WMS(倉庫管理システム)の導入が急速に広がっています。

そこでこの記事では、WMSを選ぶ際に押さえておきたいポイントを解説するとともに、国内で注目されているWMSメーカーを5社厳選してご紹介します。最適なシステム選定を行うためにも、ぜひ参考にしてみてください。

WMS(倉庫管理システム)とは

WMS(倉庫管理システム)とは、倉庫内の在庫や入出庫、棚卸、ピッキングなどの作業を一元的に管理・最適化するためのシステムです。従来、紙やExcelで行っていた作業をデジタル化することで、人的ミスの削減や作業効率の向上、在庫の見える化が実現することができます。

近年ではECの拡大や物流の多様化により、正確で迅速な倉庫業務が求められるようになり、WMSの導入が進んでいます。クラウド型やオンプレミス型などの形態があり、機能も多岐にわたるため、自社の業務内容に適したシステムを選ぶことが重要です。

WMSとは ?基幹システムとの違いやメリットを紹介

WMSメーカーの選び方

WMSは多機能であるがゆえに、メーカーや製品によって大きく特性が異なります。そのため、どのメーカーのWMSを選ぶかは、導入後の業務効率や現場の使いやすさを左右する重要な判断ポイントです。

そこでここからは、WMSメーカー選定の際に押さえておきたい4つの視点について解説します。

必要機能の明確化

WMSを選定するうえで最も重要なのが、自社に必要な機能を明確にすることです。WMSには入出庫管理、在庫照会、ロケーション管理、ロット・期限管理、ピッキング指示、進捗モニタリングなど多様な機能があります。

しかし、過剰な機能はコストや操作性の面でかえって負担になることもあります。そのため、現場の運用フローや業務課題を洗い出し、「本当に必要な機能」に絞って優先順位をつけることが大切です。

導入形態の選択

WMSの導入形態には主に「クラウド型」と「オンプレミス型」があります。クラウド型はインターネット経由で利用する形態で、初期投資が抑えて短期間での導入が可能です。ITリソースの少ない中小企業や、複数拠点をリアルタイムで管理したい企業に向いています。

一方、オンプレミス型は自社サーバーに構築するため、セキュリティ面やカスタマイズ性に優れており、独自仕様や基幹システムと深く連携したい大企業に適しています。どちらの形態が適しているかは、業務規模や情報管理の方針、今後の拡張性によって変わります。

他システムとの連携性

WMSは基幹業務システム(ERP)などとのデータ連携が必要になる場面が多くあります。そのため、選定時には外部システムとの連携性を必ず確認しておく必要があります。

導入実績が豊富なメーカーであれば、さまざまな連携事例をもとにスムーズな構築も可能です。事前に自社のシステム構成を整理し、連携の可否を確認することが大切です。

使いやすさとサポート体制

WMSは倉庫現場のスタッフが毎日使用するシステムであるため、直感的に操作できる使いやすさも非常に重要です。操作画面のレイアウトが見やすく、スムーズに動作する設計になっているかを確認しましょう。

加えて、導入時の教育支援やマニュアル提供、トラブル発生時のサポート体制も大切です。現場でのITリテラシーが高くない場合は、丁寧なサポートが運用定着のポイントといえるでしょう。

WMS(倉庫管理システム)メーカー5選!

WMSメーカーの選び方

WMSメーカーは数多く存在しますが、それぞれが異なる強みや特徴を持っており、どの製品が最適かは企業の規模や業種、物流フローによって変わってきます。

ここでは、導入実績が豊富で信頼性が高く、さまざまな業態に対応できる国内の代表的なWMSメーカー5社を厳選してご紹介します。

株式会社APT

株式会社APTは、WMSをはじめとした物流システムを提供する企業で、高機能・高拡張性の製品が特長です。マテハンを含めたインテグレーション提案も可能なほか、他社の提案と共存しつつ、部分的な提案も可能になります。

また、導入後も専任スタッフによるフォロー体制が整っており、短期間での定着化を実現できます。WMSやWES、WCSといった物流システムを導入することもできるので、物流の効率化を実現させたい場合におすすめです。APTのWESは倉庫内における人や物の管理だけでなく、複数社のマテハンを総合的に制御し一元管理する事も可能です。

APTの物流システム開発ソリューション「WMS・WCS・WES」

株式会社関通

株式会社関通は、自社物流の現場で培ったノウハウを活かしたWMS「クラウドトーマス」を提供しています。このWMSは、実際に使われている現場目線の設計が特長で、受注・出荷・在庫管理をはじめ、トレーサビリティや進捗管理機能など、必要な機能を網羅しています。

関通のWMS「クラウドトーマス」

また、マニュアル・研修体制が非常に整っており、ITに不慣れな現場でもスムーズに導入・定着させることができます。物流コンサルティングや教育研修、動画マニュアルなどのサポートも提供しており、業務改善に強い伴走型の支援が魅力です。

ロジザード株式会社

ロジザード株式会社は、クラウド型WMS「ロジザードZERO」を中心に展開する、クラウドWMSの先駆的な企業です。20年以上の導入実績を誇り、アパレルやEC事業者、小規模倉庫に強い支持を得ています。

ロジザードZEROは、月額課金制で導入しやすく、在庫や出荷状況のリアルタイム管理、複数倉庫・複数荷主への対応も可能です。APIを利用した各種システムとの連携も柔軟で、拡張性に優れています。

また、365日対応のサポート体制や充実した導入支援プログラムにより、現場での運用定着率も高い点が特長です。クラウドWMSを検討する企業にとって、安心感のあるシステムといえるでしょう。

ロジザードのWMS「ロジザードZERO」

ロジスティードソリューションズ株式会社

ロジスティードソリューションズ株式会社は、大手企業の高度なニーズに応えるWMS「ONEsLOGI/WMS」を提供しています。もともと日立物流ソフトウェアとして培った技術と実績を基盤に、製造業や流通業向けの複雑な在庫・工程管理に対応可能なシステムを構築しており、基幹システムとの連携や高レベルなトレーサビリティも実現しています。

大規模プロジェクトへの対応力と、業務に即した柔軟なカスタマイズ力に定評があります。高い信頼性と実績を求める企業にとって、頼れるパートナーといえるでしょう。

ロジスティードソリューションズのWMS「ONEsLOGI/WMS」

三谷コンピュータ株式会社

三谷コンピュータ株式会社は、北陸を拠点に全国展開しているITソリューション企業で、物流管理システム「W-KEEPER」を提供しています。中堅・中小企業向けに設計されており、導入のしやすさと操作性に優れているのが特長です。

受注・出荷・在庫の各プロセスをリアルタイムで管理でき、トレーサビリティや分析機能も充実しています。多様な分野でIT支援を行ってきた実績があり、業種ごとの課題に応じた対応力にも優れています。

三谷コンピュータの物流管理システム「W-KEEPER」

まとめ

WMS(倉庫管理システム)は、倉庫業務の効率化と精度向上に欠かせない存在となっています。しかし、その機能や対応範囲、導入形態はメーカーごとに異なるため、自社の業務内容や課題に合ったWMSを選ぶことが重要です。

今回紹介した5社は、それぞれが独自の強みを持ち、中小企業から大企業まで幅広いニーズに対応しています。選定にあたっては、必要な機能の洗い出しや他システムとの連携性、操作性、導入後のサポート体制まで総合的に比較検討することが大切です。

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株式会社APT

株式会社APT

世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。