タイで35年以上にわたり、日系製造業を支えてきたThai Nakanishi Co., Ltd.(中西金属工業、タイ現地法人。以下「タイ中西」)。
母体となる中西金属工業(日本本社)は1924年創業、100年以上の歴史を持つ搬送装置・ベアリングリテーナーのリーディングカンパニーだ。日本国内の数多くの拠点はもちろん、北米、ヨーロッパ、アジアと世界中に拠点をもつ。
タイの現地法人であるタイ中西は、1988年の設立以来、自動車産業を中心にFA(ファクトリーオートメーション)の設計・実装・メンテナンスを担い、数多くの現場で信頼を積み重ねてきた。
同社はFA領域に加え、物流事業として、自動化・効率化を促すハードの導入を中心に推進してきた。ハードに強いタイ中西が、タイで選んだ日系パートナーがソフトウェアに強いAPTである。
老舗のエンジニアリング力と、APTの柔軟なDX設計力。この組み合わせが、タイ市場で新たな展開を切り拓こうとしている。
INTEVIEW インタビュー
私たちのソリューションごとに、
導入による実績、効果等をお客様に伺いました。

Thai Nakanishi Co., Ltd. Managing Director 市川 昌広氏(右)と、株式会社APT 執行役員 栗原(左)
バンコクのThai Nakanishi本社にて
バンコクのThai Nakanishi本社にて
背景:日本で始まった、企業連携の動き
両社の関係は2019年、日本国内の大手飲料メーカー向け案件を機に始まった。
中西金属工業は製造業・搬送装置の大手として多様なエンジニアリングソリューションを持ち、APTは倉庫管理システム(WMS)や物流自動化に強みを持つ。
日本ではロボット連携やWMS導入を含む複数案件での実証を進めてきた。お互いの事業領域が交わることで、より「現場にフィットする」提案が可能になるという確信が生まれていた。
中西金属工業は製造業・搬送装置の大手として多様なエンジニアリングソリューションを持ち、APTは倉庫管理システム(WMS)や物流自動化に強みを持つ。
日本ではロボット連携やWMS導入を含む複数案件での実証を進めてきた。お互いの事業領域が交わることで、より「現場にフィットする」提案が可能になるという確信が生まれていた。
転機:タイ市場でのニーズと事業デリバリー
両社の協業が本格的に試されたのは、タイの某自動車メーカー様案件だった。
現場ではもともとイタリア製のマテハンが導入されていたが、解析や制御が不透明な「ブラックボックス化」が進んでいた。
タイ中西 MD市川様はこう振り返る。
「既存の設備では柔軟な制御が難しく、中国製マテハンに切り替えたいという要望がありました。色々と試行錯誤や検討を重ねた結果、接続に強いパートナーの存在が不可欠だと分かり、APTさんに声をかけました」
現場ではもともとイタリア製のマテハンが導入されていたが、解析や制御が不透明な「ブラックボックス化」が進んでいた。
タイ中西 MD市川様はこう振り返る。
「既存の設備では柔軟な制御が難しく、中国製マテハンに切り替えたいという要望がありました。色々と試行錯誤や検討を重ねた結果、接続に強いパートナーの存在が不可欠だと分かり、APTさんに声をかけました」

タイ中西 MD市川様
APTは中国製マテハンの新規導入や既存設備との連携ノウハウを持ち、ソフト面からプロジェクトを支援。一方、タイ中西は現場密着で据付・施工を担い、両社が連携することで「実装可能なDX」として成果を収めた。
当時、中国製マテハンメーカーはすでに台頭し始めていたものの、日系メーカーの間では導入実績が限られており、不安視する声も多かった。そうした状況で、NKCの確かな施工力とAPTの制御ノウハウの組み合わせは、現場にとって大きな安心材料となった。
当時、中国製マテハンメーカーはすでに台頭し始めていたものの、日系メーカーの間では導入実績が限られており、不安視する声も多かった。そうした状況で、NKCの確かな施工力とAPTの制御ノウハウの組み合わせは、現場にとって大きな安心材料となった。

事業整理:補完し合う関係性とシナジー
タイ中西とAPTは、それぞれ異なる強みを持ちながらも、
タイ市場における製造業・物流業のDXニーズに対し、補完し合う形で価値提供を行っている。
ハードとソフト、老舗とスタートアップ、現場力と設計力──その融合により、
現地クライアントにとって最適な「現実解としてのDX」を提供している。
タイ中西
- 強み:現場実装・FA設計・エンジニアリング力
- 拠点力:タイ現地に工場・人材・ネットワーク
- 提供価値:機械的な実装・施工の信頼性
- 顧客対応:タイ国内での継続サポート
- 拠点力:タイ現地に工場・人材・ネットワーク
- 提供価値:機械的な実装・施工の信頼性
- 顧客対応:タイ国内での継続サポート
APT
- 強み:WMS・物流DX設計・クラウド連携
- 拠点力:日本側での開発主導+海外拠点展開中
- 提供価値:DX企画・設計からの一気通貫提案
- 顧客対応:導入前後のデータ利活用支援
- 拠点力:日本側での開発主導+海外拠点展開中
- 提供価値:DX企画・設計からの一気通貫提案
- 顧客対応:導入前後のデータ利活用支援
今後の展望と両社の覚悟
タイ中西 MD市川様は語る。
「これからの製造業・物流業のキーワードは“共創”と“現地最適化”です。APTのような若い技術パートナーとの連携は、我々にとっても新しい学びの連続です」
一方でAPT栗原もこう述べる。
「NKC Thailandのような現場を熟知した企業と組めることは、自社が海外展開を進める上で大きな後押しになっています。クライアントごとに異なる課題を、共に解きほぐしていくスタイルを続けたい」

両社は今後、タイ国内でのセミナー開催、共同提案活動、実証プロジェクトをさらに拡大していく構えだ。
「日本発のDX連携モデル」が、いまタイで形になろうとしている。
企業紹介
株式会社APT:物流自動化設備のサードパーティメンテナンス事業を主軸に、既存設備の有効活用、新規自動化設備の導入支援、独自開発の制御システム提供など、ハードとソフトの両面から課題解決を支援。
NKC Thai Nakanishi:1924年創業のメーカーで、ベアリングリテーナーおよび搬送装置分野を主力とするグローバル企業。長年培ったエンジニアリング力を強みに、製造業の現場を支えている。
