導入事例
納骨堂のリニューアル・メンテナンス
地域密着、檀家さんのための寺院をめざして
兵庫県西宮市・本門佛立宗 廣宣寺様(取材:2013年11月実施)
閑静な住宅街に佇む建家。
ここに、機械式納骨堂を兼ね備えた寺院があります。兵庫県西宮市の廣宣寺では、機械式納骨堂を導入。導入当初はメーカーがメンテナンスなど対応しておりましたが、システム更新のタイミングで弊社と契約。現在、安定稼働されています。機械式納骨堂を導入に至った経緯やシステム更新のタイミングでメーカー以外の業者選択に至った経緯などをお聞きしました。
機械式納骨堂との出会い
弊社:機械式納骨堂を導入されたのは、どういったお考えからなのでしょうか?廣宣寺様:以前、棚式の納骨堂が本堂とは別棟でありました。老朽化した本堂の改築計画が進められており、宗教関連の業界紙に機械式納骨堂の記事を住職が拝見したのがきっかけで、検討をはじめました。平成17年に発生した阪神淡路大震災では本堂は全壊。別棟にある納骨堂は建物は鉄筋コンクリートだったので被害を免れましたが、棚式納骨堂は損壊してしまいました。現代のニーズに合わせるために駐車スペースの確保等を考えると、本堂に納骨堂を移すことが一番良い方法と考えておりましたが、棚式では増設するためのスペース確保など、収容できる数が減ってしまうため、将来的な事も考えて機械式納骨堂を導入することに決めました。実際、東京都内で導入した納骨堂も見学した上で、当寺院には必要なものと判断し、導入させていただきました。また、機械式納骨堂は全天候型でもあるので、ゆっくりお参りすることができて利便性が高いとも感じました。
弊社:霊室はどのくらい増えたのでしょうか?
廣宣寺様:棚式時代は400霊室でしたが、機械式を導入してからは1,000霊室まで増えました。まだ余裕がありますので、今後増えたとしても十分対応できると考えております。
APTとの出会いとリニューアル
弊社:導入は、メーカーから直接されたのでしょうか?廣宣寺様:寺院向けに機械式納骨堂を販売していた販社があり、その会社を経由して導入いたしました。
弊社:メンテナンスなどは販社経由で行っていたのですか?
廣宣寺様:はい。そのとおりです。業界の事を熟知されている分、納得できる回答をいただくなど、非常に助かる存在でした。 ところが、途中で販社が解散となり、その後はメーカーと直接お付き合いする事になりました。しかし、業界を熟知していないため、業界を知ってもらう事から始めましたが、こちらの意図を理解してもらえずなかなか対応していただけなかったり、メンテナンスや修理に関しても、見積内容が本当にこれで良いのか検討もつきませんでした。他の業者を知らない状態なので、当然相見積もとれませんでした。暫くすると、エラーが頻繁に発生するようになり、年回(法事) が立て込んでいる時期などがくると、スケジュール通り対応する 事ができず、お待たせする回数が増えてしまいました。エラーが発生した時は、実際クレーンを手動で操作したり、途中で止まってしまったトレーを修正するためにはしごで昇って手動修正したりなど、怖いなと思う場面もありました。
弊社:APTをどのようにお探しになったのでしょうか?
廣宣寺様:檀家さんに一級建築士の方がいらっしゃいまして、その方がメーカー問わず対応できる会社を見つけたと、教えていただきました。その方経由で営業さんにお会いし、お話を重ねていくうちに、メーカー以外でも十分対応できるのではないか?と思うようになりました。APTのホームページはありましたが、納骨堂でキーワード検索しても、APTのページが表示される事が無かったので、存在を知りませんでした。
弊社:メーカー以外の企業へリニューアルやメンテナンスをお願いするにあたり、不安に思うところなどはありませんでしたか?
廣宣寺様:いいえ。献身的にお話を聞いてくださるなど、特に人柄が良かったので、これなら任せても大丈夫だという確信が持てました。こちらが納得するまで説明も行ってもらえましたし、将来的にかかる費用の説明などもしていただき、導入当時に気がつかなかった維持費についても理解することができました。現在も問題なく稼働していますし、いつも同じ方がしっかり対応してくれるので、何がおきても安心してお願いできます。
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檀家さんへの想い
弊社:最近は、『宗派問わず』という納骨堂が多いですが、貴院は檀家さんのみご対応されている理由はどんな想いからですか?廣宣寺様:元は大阪の寺院の分院です。遠方からお参りするよりも、身近にある方が利便性が良いですし、先祖を敬う点でも良いことです。地域の檀家の皆様に支えられている寺院ですので、檀家さんのための寺院で、伝統ある宗派を守り続けていきたいと考えております。このような経緯から、他の霊園とは少し考え方が違うのです。希に、特に宗派は属していないので納骨堂に安置したいと相談される方がいらっしゃいます。 そのようなお問い合わせの場合は、事情を説明し、ご理解いただいております。その為、費用もできるだけ安価にしております。
APTに期待したいこと
弊社:今後弊社に期待したいことなどございますか?
廣宣寺様:今までと変わらぬ対応を期待したいです。是非よろしくお願いします。
編集後記
心温まるお話を沢山聞くことができました!
阪神淡路大震災の被害を乗り越え、現在も地域密着で活動を続けている廣宣寺。今回取材に応じていただいた教務長の山内様は、お説法時の内容など工夫をし、老若男女問わず聞きやすいお説法をされています。終始笑顔で対応いただき、和やかな時間が過ぎていくのを感じました。今後もお客様にご満足いただけるよう、活動していきたいと思います。
ユーザー様ご紹介
本門佛立宗 廣宣寺(こうせんじ)
1927年に道場を建立、1929年に最初の本堂が完成。その後、本堂の改装を繰り返しながら地域密着型の寺院として確立。現在、山内日開(やまうちにちかい)御住職はじめ、5名の担当教務と共に活動されています。1,000霊室ある納骨堂をはじめ、年回などの行事や、檀家の葬儀を行うことができます。この他、季節毎の行事や地区毎の親睦など、様々な催し物が行われており、大変親しみやすい寺院となっています。
所在地:兵庫県西宮市津門稲荷町4-23(JR神戸線『西ノ宮駅』より徒歩5分)
URL:http://www.kosenji.org/
開館時間:5:00~21:00
朝参詣:《平日》6:30~8:00(御法門は7:00から)《土日祝日》7:00~8:30(御法門は8:00から)
※納骨堂に関する内容は、廣宣寺様へ直接お問い合わせ下さい。