パレタイズ-とは？自動化するメリットや注意点を | 倉庫の自動化なら物流システムエンジニアリングの株式会社APT

2023年5月26日

パレタイズは製品をパレットに積み上げる作業ですが、このプロセスを自動化することで物流効率を向上させることができます。しかし、導入にはメリットだけでなく、注意すべきポイントも存在します。

そこで本記事では、パレタイズの基本概念から、その自動化がもたらすメリット、そして導入時に考慮すべき要素まで幅広く解説します。パレタイズの自動化に取り組む方は、適切な判断をするための参考にしてみてください。
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パレタイズとは？
パレタイズを自動化するメリット
パレタイズの自動化を導入する際の注意点
まとめ

パレタイズとは？

パレタイズとは、製品や商品を木製やプラスチックのパレット（荷台）に積み上げる作業です。別名で「パレタイジング」とも呼ばれており、保管や輸送を効率的に行うための作業プロセスになります。

製品をパレット上に一定のパターンで配置して固定することで、保管スペースを最適に利用し輸送時の安全性を確保します。ただし、手作業によるパレタイズは時間と人手を要するため、近年ではこの作業を機械が自動的に行うパレタイズ自動化が進んでいる特徴があります。

パレタイズを自動化するメリット

パレタイズを自動化するメリットは以下のとおりです。

・作業負荷の軽減
・ヒューマンエラーの削減
・作業効率・生産性の向上
・コスト削減およびリソースの有効活用

ここからは、パレタイズの自動化に取り組んだ際にどのようなメリットがあるのか？を個別に解説します。

作業負荷の軽減

パレタイズを自動化する一つの大きなメリットは、作業負荷の軽減です。製品をパレットに積み上げる作業は、手作業では時間と体力を大いに消費します。そのため、特に大量の製品を扱う場合や重量物を取り扱う場合、労働者にかかる負担は非常に大きいと言えます。

一方で、パレタイズをアナログから自動化に切り替えることで、これらの作業を機械が行うようになり、人間の作業負荷が大幅に軽減します。また、作業時間も短縮可能な他、24時間稼働させることも可能です。これにより、作業員はより高度な業務に集中することも可能になります。

ヒューマンエラーの削減

パレタイズを自動化することで、ヒューマンエラーの削減にも大いに貢献します。作業員による手作業では、どれだけ訓練を積んでも避けられない誤りや不一致が発生しやすい傾向にあります。

しかし、パレタイズを自動化することで、製品のパレットへの積み上げを正確に、一貫性を持って行うことが可能になります。機械は人間のように疲労や注意力の散漫によるミスを起こすことはありません。これにより、製品の誤った配置や落下による損傷、作業の遅延など、ヒューマンエラーによる問題を大幅に削減できます。

作業効率・生産性の向上

パレタイズの自動化は、作業効率と生産性の向上にも大きく貢献します。パレタイズを自動化することで、人の手作業に比べて高速で一貫性のある動作を実現できるほか、一定の品質と効率で作業を進めることができます。また、作業者が休憩時間や夜間の時間帯でも稼働を続けることが可能なため、全体の生産性が向上します。

さらに、自動化機械は定められたパターンに従って製品をパレットに配置するため、スペース利用効率が向上します。これは、保管や輸送のコスト削減にもつながると言えます。全体として、パレタイズの自動化は作業効率の向上、そして生産効率の向上に大いに寄与します。

コスト削減およびリソースの有効活用

パレタイズの自動化は、長期的に見てコスト削減とリソースの有効活用に大いに寄与します。自動化装置は一度設置すれば、労働時間の削減、ヒューマンエラーによる損失の減少、作業速度の向上などにより、各種コストの削減を実現できるでしょう。

さらに、パレタイズを自動化することで、従業員をより高度なタスクに配置することが可能となり、人的リソースを有効に活用できます。また、自動化装置は一貫性と精度を保ちつつ24時間稼働可能であるため、生産能力を最大限に引き出すことができます。

以上の点からも、パレタイズの自動化は、長期的な視点でのコスト削減と、人的なリソースの効果的な使用により、企業の生産性と効率性を大幅に向上させることが期待できます。

パレタイズの自動化を導入する際の注意点

パレタイズの自動化を導入する際には、以下の点に注意しましょう。

・初期投資
・設置環境
・操作性
・安全性

手作業から自動化施策に取り組む際には、これらの点に注意することが重要です。そのため、ここからは注意するべきポイントについて詳しく解説します。

初期投資

パレタイズの自動化を導入する際には、初期投資が必要となる点を考慮する必要があります。設備の購入および設置、それに伴う改修など、初期段階でかなりの費用が発生します。また、機器の種類や規模、製品の特性により、必要な投資額は大きく変動します。

さらに、システムの導入だけでなく、従業員への適切なトレーニングや維持管理にも費用がかかります。そのため、導入を検討する際には、その利益とコストを慎重に比較検討することが重要です。

ただし、長期的な視点で見れば、労働力の削減や作業効率の向上、ヒューマンエラーによる損失の減少などにより、初期投資は徐々に回収されることが期待できます。

設置環境

パレタイズの自動化を導入する際、設置場所の環境や条件も重要な要素となります。設置場所は、機器の大きさだけでなく、作業エリア、保守やメンテナンスのためのスペース、そして安全距離を含む十分なスペースを確保する必要があります。また、機器の動作範囲や、周辺の作業環境との調和も検討するべき事項と言えるでしょう。

これらの設置条件を満たす場所を確保できない場合、設備改修やレイアウトの再設計が必要となる可能性があります。そのため、設置場所の選定は、パレタイズの自動化を成功させるための重要なステップとなります。

操作性

パレタイズの自動化装置を導入する際には、操作性も重要な考慮事項となります。システムがどれほど高性能であっても、操作が複雑であったり、従業員が理解しづらいものであれば、その効果は半減してしまう可能性があります。

ユーザーフレンドリーなインターフェースを持つシステムを選択することで、従業員のトレーニング時間を短縮し、ミスを減らすことができます。また、システムが日々の業務フローにスムーズに組み込まれることも重要です。

さらに、トラブルシューティングやメンテナンスが容易なシステムを選ぶことも重要です。これらの要素を考慮することで、パレタイズの自動化装置の導入と運用が円滑に進み、最大限の効果を発揮することが可能になります。

安全性

パレタイズの自動化を導入する際の最も重要な考慮事項の一つは安全性です。装置の周囲には安全エリアを設定し、人間が機械の作業範囲に入ることを防ぐ必要があります。また、急停止装置や緊急停止スイッチなど、予期しない事態に対応するための安全対策も行いましょう。

さらに、従業員に対する適切なトレーニングと教育が必要です。従業員が自動化装置の動作原理と安全対策を理解し、適切に操作できることが、安全な作業環境を保つために重要です。

まとめ

パレタイズとは商品をパレットに積む作業ですが、自動化をすることで作業負荷軽減やヒューマンエラーの削減、作業効率・生産性向上など、さまざまな恩恵を受けることができます。

一方で、導入費用や設置条件の確認、操作性や安全性のチェックも行うようにしましょう。長期的な視点では投資コストも回収できる傾向にあるため、総合的に判断することが重要です。

APTでは、長年培った弊社の技術力でお客様の自動倉庫に関するあらゆるお悩みを解決いたします。お気軽にご相談ください。

この記事の筆者

株式会社APT

世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。