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倉庫自動化の課題とは?500人調査からわかる成功法則6選

倉庫自動化を成功させるには、設備を導入すること自体を目的にせず、自社の物流課題や業務フローを整理したうえで、適切な設備やシステムを選定することが重要です。

倉庫自動化は、人手不足への対応や生産性向上などが期待できる一方、「導入コストが高い」「自社に合う設備がわからない」「既存システムとうまく連携できない」といった課題もあります。十分な検討をせずに導入すると、想定していた効果を得られない可能性があります。

そこでこの記事では、APTが実施した500人への調査結果をもとに、倉庫自動化でよくある6つの課題と、導入を成功させるための6つのポイントを解説します。これから倉庫自動化を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

倉庫自動化でよくある6つの課題

倉庫自動化には多くのメリットがある一方で、導入や運用にあたってはいくつかの課題があります。

ここでは、倉庫自動化を検討する際に把握しておきたい6つの課題について詳しく見ていきましょう。

課題①導入コストが高い

倉庫自動化の大きな課題のひとつが、導入コストです。倉庫を自動化する際には、自動倉庫やAGV・AMRなどの機器を購入するだけではありません。既存設備との接続やシステム構築なども必要になる場合があるため、導入する設備や自動化する範囲によっては大きな初期投資が必要になります。

そのため、倉庫全体を一度に自動化するのではなく、現場の課題を整理したうえで自動化する工程や設備を検討することが重要です。

課題②費用対効果(ROI)が見えにくい

設備を導入することで、どの程度の効果を得られるのか判断しにくいことも倉庫自動化の課題です。

例えば、自動化によって必要な作業人数を減らせたとしても、それだけで費用対効果を判断できるとは限りません。倉庫自動化では、生産性の向上や人手不足への対応、ミスの削減、在庫精度の向上など、複数の効果が期待されます。

一方、導入後の課題として、費用対効果(ROI)が見えにくいという点もあります。導入前には設備費だけを見るのではなく、自動化によって改善できる作業時間や人員、ミスなどを整理し、どの程度の効果が見込めるのか具体的に検討する必要があります。

課題③既存の機器・システムとうまく連携できない

倉庫では、一つの設備だけで業務が完結するとは限りません。例えば、WMS(倉庫管理システム)をはじめ、自動倉庫、コンベヤー、AGV・AMR、仕分け設備など、複数の機器やシステムを組み合わせて運用するケースがあります。

そのため、新しい設備を導入しても、既存の設備やシステムとスムーズに連携できなければ、本来期待していた自動化の効果を十分に発揮できない可能性があります。

課題④導入した設備が自社業務にフィットしない

高性能な自動化設備を導入したからといって、必ずしも倉庫業務を効率化できるとは限りません。倉庫ごとに扱う荷物の大きさや重量、入出荷量、保管方法、作業工程などは異なります。

そのため、自社の物流特性に合っていない設備を導入すると、期待していた効果を得られないことがあります。設備ありきで導入を進めるのではなく、まずは現在の業務や課題を把握したうえで、自社のオペレーションに適した設備を選定することが大切です。

課題⑤現場の理解を得られず運用が定着しない

倉庫自動化では、設備やシステムだけでなく、実際に使用する現場の受け入れ体制も重要です。新しい設備を導入すると、これまで行っていた作業方法や業務フローが変わる可能性があります。

そのため、現場への説明が不十分なまま導入を進めると、新しい運用方法が定着しにくくなることも考えられます。倉庫自動化を進める際は、管理側だけで計画するのではなく、実際に現場で作業する人の意見も取り入れながら進めることが重要です。

課題⑥自社に合ったメーカー・システムを選べない

倉庫自動化に使用される設備やシステムには、さまざまな種類があります。例えば、倉庫自動化の取り組みとして、自動荷下ろし装置、AGV・AMR、自動倉庫などが多く導入されています。

しかし、選択肢が多い一方、自社の業務にどの設備が適しているのかを判断するには、設備の特徴だけでなく、荷物や作業工程、既存システムとの連携まで考える必要があります。そのため、特定の製品だけを比較するのではなく、自社の課題に対してどのような仕組みが必要なのかという視点から設備を選ぶことが重要です。

500人調査からわかる倉庫自動化の成功法則6選

APTの調査では、倉庫自動化にさまざまな課題がある一方、すでに取り組んでいる人の86%がその効果を実感しています。

ここからは、倉庫自動化を成功させるために意識したい6つのポイントを紹介します。

成功法則①自動化の目的と改善したいKPIを明確にする

まずは、何を改善するために倉庫を自動化するのかを明確にしましょう。倉庫自動化によって得られる効果は一つではありません。

そのため、例えば、「1時間あたりの出荷件数を増やす」「必要な作業人数を減らす」「ピッキングミスを減らす」「在庫精度を高める」など、自社が解決したい課題に合わせて目標を設定することが大切です。目的が明確になれば、必要な設備や自動化すべき工程も判断しやすくなります。

成功法則②現場の業務と物流フローを整理してから自動化する

倉庫自動化を検討する際には、現在の物流フローを整理することも重要です。入荷から保管、ピッキング、搬送、仕分け、出荷までの工程を整理し、「どの工程に時間がかかっているのか」「どこで人手不足が起きているのか」「どの作業が属人化しているのか」などを把握します。

複雑なオペレーションを整理しないまま設備を導入すると、既存の非効率な業務をそのまま自動化してしまう可能性があります。まず現状を可視化し、どの工程を改善すべきなのかを整理したうえで、自動化する範囲を検討しましょう。

成功法則③導入前に費用対効果を具体的に試算する

倉庫自動化では、導入前に費用対効果を検討することも欠かせません。そのため、導入費用だけで判断するのではなく、設備導入によってどの作業を削減できるのか、どのような効果が期待できるのかを事前に整理することが大切です。

例えば、生産性向上や必要人員の削減だけでなく、ミス・ロスの削減や在庫精度の向上なども、自動化による効果として考えられます。導入する設備によってどの課題を改善できるのかを明確にし、投資と効果を比較しながら導入を判断しましょう。

成功法則④機器だけでなくWMS・WCSを含めて全体設計する

倉庫自動化では、個別の設備だけでなく、倉庫全体をどのように動かすのかを考えることが重要です。自動倉庫やAGV・AMRなどの設備をそれぞれ個別に導入すると、機器間の連携が複雑になる場合があります。

WMSやWCSなども含めて全体を設計し、それぞれの設備がどのように連携するのかを考えておくことで、倉庫全体の最適化につなげやすくなります。

関連記事:WMSとは?機能・基幹システムとの違い・メリット・導入事例まで紹介

成功法則⑤現場作業者を巻き込みながら導入を進める

倉庫自動化を成功させるためには、実際に設備を使用する現場作業者を巻き込みながら計画を進めることも重要です。APTの調査では、倉庫自動化の効果を実感している割合は、現場作業員・ドライバーで84.6%、管理職や技術職などでも87.5%となっており、職種を問わず8割以上が効果を実感しています。

設備の選定や業務フローの変更を管理側だけで決めるのではなく、現在どのような作業に負担を感じているのか、どこを改善したいのかを現場に確認することで、実際の業務に合った自動化を進めやすくなります。導入後の運用を定着させるためにも、計画段階から現場と情報を共有しておくことが大切です。

成功法則⑥特定メーカーに縛られず自社に合う設備を組み合わせる

倉庫自動化では、必ずしも一つのメーカーだけですべての設備を統一する必要はありません。設備を選定する際には、メーカーを先に決めるのではなく、自社で扱う荷物や物流量、既存設備、予算などを踏まえたうえで、必要な設備を組み合わせるという考え方が重要です。

自社に最適なメーカーやシステムがわからない場合には、複数メーカーの設備を比較できる物流システムの専門会社へ相談するのも一つの方法です。

物流DX・倉庫自動化に関する500人の調査結果を詳しく知りたい方は、下記資料をご覧ください。

【500人へ聞いた!】物流DX・倉庫自動化の実態調査資料ダウンロードはこちら

まとめ

倉庫自動化を成功させるためには、設備を導入すること自体を目的にするのではなく、まず自社の物流課題や業務フローを整理することが重要です。そのうえで、費用対効果や既存システムとの連携を検討し、自社に合った設備を選定する必要があります。

「どの工程から自動化すればよいかわからない」「自社に合ったメーカーや設備を選べない」「既存設備との連携に不安がある」といった場合は、倉庫全体のオペレーションを整理したうえで、自社に適した自動化方法を検討してみましょう。

APTでは、WMS・WCS・WESなどの物流システム開発を通じて、倉庫の自動化・省人化を支援しています。倉庫自動化を検討している方は、ぜひご相談ください。

APTの物流システム開発ソリューション「WMS・WCS・WES」

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この記事の筆者

株式会社APT

株式会社APT

世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。

本社住所 : 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンB棟 22F

設立 : 2009年8月(創業:1984年10月)

建設業許可 : 機械器具設置工事業