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物流センターの役割とは?業務の流れや物流倉庫との違いを解説
物流で重要な役割を持つ施設である物流センターは、商品の保管以外にも多様な物流業務を行っています。そんな物流センターの業務を正しく理解することで、自社業務の改善も図ることができるでしょう。
そこで本記事では、そもそも物流センターとはどのような施設なのか?を徹底解説します。一般的な倉庫との違いや物流センターの種類、業務の流れを詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
物流センターとは?
物流センターとは、商品が入荷してから出荷されるまでの工程を担う物流施設です。高度な物流業務の処理を行っており、物流において重要な役割を持っている施設といえるでしょう。
そこでここからは、物流センターの持つ機能や役割、一般的な倉庫との違いについて詳しく解説します。
物流センターの役割
物流センターとは、物流6大機能(保管・輸送・荷役・包装・流通加工・情報)を有する物流施設です。単に商品の保管だけをするのではなく、物流の中核業務をこなしている重要な役割を持つ施設になります。
物流センターでは入荷した商品を一時的に保管した後、出荷指示に応じてピッキングや検品、流通加工に包装を行い出荷します。この一連の物流工程を効率よく行うためには、物流センターのオペレーションが非常に重要というわけです。
倉庫との違いについて
物流センターと一般的な倉庫では、対応している業務に違いがあります。通常の物流倉庫では、基本的に商品の保管のみを目的に運用されている施設のため、荷物の出入りもそれほど多くありません。
それに対して物流センターでは、前項で説明したとおり、入荷から出荷までの一連の工程を処理するために多くの機能を有しています。物流センターは物流業務の効率化を図る施設でもあるため、物流のハブとして機能している一面があります。
物流センターの種類
物流業務の効率化において欠かすことのできない物流センターは、大きく5つの施設に分類することができます。それぞれの物流センターで機能性や役割が異なるため、事前に確認しておきましょう。
ここからは、物流センターの種類と特徴について詳しく解説します。
物流センターの種類①配送センター
物流センターの中でも「配送センター」に分類される施設は、一定の地域内の配送やトラック輸送の業務を担う物流拠点のことを指します。配送センターでは保管されている商品を指示に応じて検品処理し、店舗毎(またはユーザー毎)に仕分けて発送するのが主な業務になります。
物流業務の効率化を図るため、チェーン展開している小売業などで多く採用されている物流拠点です。
物流センターの種類②デポ
物流センターにおける「デポ」とは、小型の物流施設になります。大型の物流センターとは異なり、必要最低限の在庫を保管する施設で、少量かつ高頻度の配送を処理するために設けられています。
デポはレスポンスの早い配送(リードタイムの短縮)を実現させる目的で運用されているため、各配送エリア毎に設置されるのが一般的です。
物流センターの種類③ディストリビューション・センター(DC)
ディストリビューション・センター(Distribution Center,DC)とは、商品を一時的に保管した後、荷捌きや流通加工を行い出荷する物流センターです。商品の保管面積が大きく保管する期間も長いので、別名「在庫型物流センター」と呼ばれていることもあります。
入荷後に保管された商品は出荷指示に基づき、ピッキングや包装を行い出荷されます。いわゆるストック型の物流センターなので、小売業や製造業で採用されているケースが多い傾向にあります。
物流センターの種類④トランスファー・センター(TC)
トランスファー・センター(Transfer Center,TC)とは、商品の在庫を持たずにトラックの積み替え作業を行うための物流センターです。入荷した商品を在庫保管せず、そのまま仕分けして出荷することから「通過型物流センター」と呼ばれることもあります。
クロスドッキングを行う施設なので、基本的に保管ラックや自動倉庫といった保管設備を有していない特徴があります。
物流センターの種類⑤プロセス・ディストリビューション・センター(PDC)
プロセス・ディストリビューション・センター(Process Distribution Center,PDC)とは、DCの在庫保管能力に流通加工の機能を付与した物流センターになります。在庫保管に流通加工の機能があるので「流通加工・在庫型センター」とも呼ばれています。
PDCでは部品の組立や食肉や生魚の加工処理が行えるため、生鮮食品を取り扱っている企業や製造メーカーが活用する傾向にあります。一般的な保管倉庫と加工工場が一緒になったような施設なので、業務の効率化が向上し生産性アップも期待できます。
物流センターにおける業務の流れ
物流センターでは、入荷から出荷までの一連のプロセスに対応しています。物流業務の中核を担う部分なので、業務プロセスを正しく理解しておくことが重要といえます。
そこでここからは、物流センターにおける業務の流れと各工程の特徴について詳しく解説します。
入荷
入荷とは、仕入れ先などから物流センターに荷物が入ってくる工程のことを指します。入荷した荷物は伝票などで検品されますが、この際にWMSのような物流管理システムに入荷日時や商品詳細、仕入先や数量といった商品データを紐付けます。
入荷の工程でチェックした商品データは後の工程にも関連するため、管理システムによる運用が欠かせません。
保管
保管とは、入荷した商品が出荷されるまでの一定期間預かる工程になります。保管されている商品は在庫として数量や品質管理をする必要があり、これを適正化する状態を適正在庫といいます。
需要と供給のバランスを取り、販売機会の損失を防ぐために重要な工程で、商品を正確に管理しなければなりません。
ピッキング
物流センターにおけるピッキングとは、出荷指示に応じて指定された商品をピックアップする作業工程です。ピッキング作業は正確性とスピードが重要な工程で、ヒューマンエラーも発生しやすい工程です。
ピッキング作業における人為的ミスは後の誤出荷にもつながってしまうため、非常に重要な工程といえます。
流通加工
物流センターにおける流通加工とは、保管されている商品に付加価値を加えるための業務工程です。例えば、生鮮食品の二次加工や値札付けといった加工が当てはまり、この加工工程によって商品品質を高めることができます。
生産工場のような業務プロセスとなっており、取り扱う商品によってさまざまな加工が施されることになります。
検品・包装・出荷
検品や包装、出荷は物流センターにおける最終工程です。まず検品は商品を出荷する前に数量や品質などをチェックする工程です。包装とは、配送工程で商品が破損しないように段ボールや緩衝材で梱包する工程です。
包装工程まで完了した商品は、最後に出荷されます。なお、出荷する際には、注文データに応じて配送先に関する送り状を発行して送り出されます。
まとめ
物流センターは物流業務における多くの工程を担っており、中核の業務内容をこなす施設になります。物流センターの業務品質が物流品質にも直結するため、非常に重要な拠点といえるでしょう。
なお、物流センターは自社で運営構築するほかにも、外部の業者にアウトソーシングすることも可能です。そのため、コストバランスを確認しつつ、最適な運用方法を見極めましょう。
APTでは、最先端の物流自動化ソリューションで倉庫コンサルティングを実施しております。物流センターに関するお悩みがございましたら、ぜひご相談ください。
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この記事の筆者
株式会社APT
世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。
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