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物流倉庫の業務を効率化する整理整頓の方法について解説
配送業務の根幹を担う物流倉庫では、業務を効率化することが非常に重要です。そこですぐに着手するべき方法として「整理整頓」が挙げられますが、具体的にどのような方法で整理整頓を実施すればいいのかわからないというケースも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、物流倉庫の業務を効率化するための整理整頓について詳しく解説します。また、整理整頓を実施することによるメリットや、継続するための注意点なども紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
物流倉庫を整理整頓するメリット
物流倉庫を整理整頓することで、以下のようなメリットがあります。
・デッドスペースが削減できる
・作業効率が向上する
・作業員の意識改革が可能
・事故を予防できる
そこでここからは、物流倉庫の整理整頓を実施することによるメリットを詳しく解説します。
デッドスペースが削減できる
物流倉庫を整理整頓することによって不要な物が削減されるため、デッドスペースを削減できるメリットがあります。不要な荷物が残っている状態の場合、保管するためのスペースを確保しなければなりません。
しかし、必要な物と不要な物を分類することで、不要な物は処分することが可能です。そのため、これまで不要な物を保管していたデッドスペースも削減が可能になるということです。
作業効率が向上する
物流倉庫内が煩雑な状態では物を紛失する可能性が上がり、荷物が作業の邪魔になることもあるでしょう。たとえば、梱包するためのテープ類やカッターなどが紛失した場合、すぐに作業を始めることができないため、探している時間が無駄になり作業性は落ちます。
しかし、きちんと整理整頓がされている物流倉庫内では、上記のようなトラブルは削減されます。そのため、紛失した道具を探す手間などもなくなり、作業効率が向上するでしょう。
作業員の意識改革が可能
整理整頓がされていない作業環境では、スタッフの意識も低い傾向にあります。たとえば、物が散らかっている状態でも「誰かが整理するだろう……」と他人任せになる可能性も高く、いつまでたっても作業環境は改善しません。
一方で、整理整頓が施されている倉庫環境の場合、作業員の意識改革にもつながります。また、常に物流倉庫内をきれいな状態を保てるため、物流品質の向上にも寄与するメリットがあります。
事故を予防できる
整理整頓がされていない倉庫は、予期せぬ事故が発生するリスクがあります。たとえば、通路内に台車や荷物などが放置されていると、通行時に接触や転倒といった事故が起きる可能性があります。
一方で、綺麗に整理整頓されている物流倉庫内では、このような事故は起きにくい傾向にあります。その他にも、地震や火災などの緊急実態が起きた場合でも、通路内が綺麗なら避難しやすいメリットもあります。
物流倉庫の業務を効率化する整理整頓の方法
整理整頓を実施することで、物流倉庫内の各種業務を効率化させることができます。なお、整理整頓の具体的な施策は以下の通りです。
・5S活動の実施・物を分別する【必要・不要】
・ルールの明確化と周知徹底
・各種機器・設備の点検
そこでここからは、整理整頓を実施する個別の施策について詳しく解説します。
5S活動の実施
生産工場や物流倉庫で多く活用されている施策のひとつに「5S活動」というものがあります。この5S活動とは、整理・整頓・清掃・清潔・しつけの頭文字「S」を取った考え方になります。
なお、5S活動を取り入れることで「現場改善の意思疎通」や「目的意識の共通化」を実現できます。物流倉庫内を「綺麗な状態で維持すること」を目的にできる活動なので、積極的に取り入れましょう。
物を分別する【必要・不要】
物流倉庫内の環境を改善するために重要なポイントは、必要な物と不要な物をきちんと分別するということです。不用な物が物流倉庫内にあふれていては、保管するためのムダなスペースが生まれてしまいます。
そのため、まずは不用な物をきちんと精査した上で処分するなど、物を分別することから始めましょう。なお、分別に迷う物はテープで振り分けつつ、別の担当など複数人で判断するのがおすすめです。
ルールの明確化と周知徹底
物流倉庫内が煩雑になる要因のひとつが、物を取り扱う際のルールが徹底されていないことが挙げられます。これを改善するためには「用途に合わせたジャンルごとに収納する」「大きさ毎に収納する」といった具合にルールを明確にすることが重要です。
その他にも「使用頻度の多い物を手前に置く」など、実務がしやすい環境のルールにすることも必要です。重要なことは、明確なルールを策定した上で、スタッフに周知徹底させていくということです。
各種機器・設備の点検
物を整理整頓して物流倉庫内環境を改善する際には、各種機器や設備の点検も実施しましょう。老朽化が進んでいる設備では、予期せぬ事故が発生する可能性もあるため注意しなければなりません。
物流倉庫内の整理整頓を実施する際には、設備を見直すことで安全性も増すため、従業員の安全を確保する意味合いでも各種機器・設備の点検は実施しましょう。
物流倉庫で整理整頓を実施する際の注意点
物流物流倉庫内の整理整頓を実施する際には、以下のようなポイントに注意しましょう。
・5S活動に理解を得る
・PDCAサイクルを回す
これらの点に注意することで、より良い物流倉庫内環境を実現することが可能です。そこでここからは、各ポイントの中身について詳しく解説します。
5S活動に理解を得る
物流倉庫内の整理整頓をする際には、5S活動の実施が欠かせません。一方で、5S活動を実際に取り組むのは従業員になるため、活動目的の周知徹底はもちろんのこと、きちんと理解を得る必要があります。
・どうして5S活動が必要なのか?
・5S活動を実施することでどのようなメリットがあるのか?
このような点を明確に伝えつつ、理解を得ることが重要です。スタッフの協力の下、物流倉庫内環境を改善しましょう。
PDCAサイクルを回す
物流倉庫や製造工場においても、5S活動というのは徹底されている施策のひとつです。一方で、5S活動で環境改善をする際には、きちんとPDCAサイクルを回して随時改善を図る必要があります。
改善策を計画したら実行に移し、その効果をきちんと把握して見直すことで、より良い物流倉庫内環境を実現させることができます。そのため、5S活動を取り入れる際には、必ずPDCAサイクルを回して随時改善をしていきましょう。
まとめ
物流倉庫はさまざまな需要に対応しなければならないため、作業の効率化がポイントになります。なお、物流倉庫内作業を効率化する施策はさまざまですが、中でも取り組みやすく効果が出やすい施策が「整理整頓」です。
5S活動の実施や物の分別はもちろんのこと、ルールの明確化や周知徹底、各種機器・設備の点検や見直しをすることでより物流倉庫内環境は改善されるでしょう。業務効率改善だけではなく、作業員の意識改革や事故の予防になりますので、積極的に取り入れることをおすすめします。
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この記事の筆者
株式会社APT
世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。
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