
物流システムは、工程やシステムを分断すると必ずどこかで破綻します。
物流システムが思うように機能しない原因の多くは、WMS・設備・現場運用などが部分最適で導入され、全体としての設計がなされていないことにあります。
株式会社APTが一気通貫の設計にこだわる理由は、物流は一部だけを改善しても成果が出にくく、業務全体を俯瞰した設計が不可欠だからです。
なぜ物流システムは「部分最適」になりやすいのか
物流改善を検討する際、多くの現場では次のような進め方が取られがちです。
- 出荷ミスが多いため、WMSを導入する
- 人手不足対策として、自動倉庫や搬送設備を導入する
- 作業効率向上のため、ピッキング支援システムを追加する
これらはそれぞれ正しい判断に見えますが、個別の課題解決を優先するあまり、倉庫全体の業務フローやシステム構成が分断されてしまうケースが少なくありません。
結果として、システム同士がうまく連携せず、現場で手作業による調整が増えるなど、新たな問題が生まれます。
物流は「つながり」で成り立つ業務
倉庫内の業務は、入荷・保管・ピッキング・仕分け・出荷といった工程が連続して成り立っています。
どこか一工程だけを効率化しても、その前後の工程が追いつかなければ、全体としての処理能力は向上しません。
APTでは、物流を「点」ではなく「流れ」として捉えます。
WMS・WES・WCS、自動倉庫や搬送設備、そして人による作業までを含めて、どの工程がボトルネックになっているのかを整理した上で、改善の優先順位を決めます。
APTが一気通貫設計を採用する理由
APTのサービスは、倉庫コンサルティングと物流システム開発が分断されていません。
これは、業務整理とシステム設計を切り離してしまうと、実際の現場に合わない仕組みになりやすいためです。
倉庫コンサルティングの段階で業務フローや課題を整理し、その内容を踏まえてWMS・WES・WCSの役割分担を設計する。
さらに、自動倉庫や搬送設備とどのように連携させるかまでを含めて考える。
この一連の流れを一気通貫で設計することで、現場で無理なく機能する物流システムが実現します。
一気通貫設計がもたらす効果
一気通貫設計とは、すべてのシステムや設備を一度に導入することではありません。
APTが重視しているのは、倉庫全体の業務フローと将来構想を整理した上で、段階的に改善を進められる設計を行うことです。
まず、入荷から出荷までの業務を俯瞰し、どの工程がボトルネックになっているのかを明確にします。
その上で、WMS・WES・WCSや設備が将来的にどのように連携していくかという全体像を描きます。
この全体設計があるからこそ、改善は一部から始めることができます。
初期段階では人作業を前提とした運用であっても、将来的な物量増加や自動化を見据えて、後から機能を追加・拡張できる構成にしておくことが重要です。
こうした「全体設計+段階導入」のアプローチにより、次のような効果が生まれます。
- システムや設備を追加しても、後から無理な調整が発生しにくい
- 現場運用とシステムの役割分担が明確になる
- 投資を段階的に行えるため、無駄な導入を避けやすい
- 将来のレイアウト変更や自動化にも柔軟に対応できる
APTが一気通貫設計にこだわる理由は、短期的な効率改善だけでなく、長期的に成長に対応できる物流の仕組みを構築するためです。
まとめ
物流システムは、WMSや設備などを個別に導入するだけでは、本来の効果を発揮しません。
入荷から出荷までの業務全体を俯瞰し、システム・設備・人作業の役割を整理した上で設計することが重要です。
APTが重視している一気通貫設計とは、すべてを一度に導入することではなく、全体設計を先に描き、その上で段階的に改善を進められる状態をつくることです。
この考え方により、部分的な改善であっても全体最適を損なわず、将来の物量変化や自動化にも柔軟に対応できる物流の仕組みが実現します。
「今の倉庫業務のどこに本当の課題があるのか」
「システムや設備を導入する前に、整理すべきことは何か」
こうした点に少しでも課題を感じている場合は、まずは全体設計の視点から現状を整理することが重要です。
株式会社APTでは、倉庫コンサルティングを通じて業務や課題を整理した上で、物流システム開発(WMS・WES・WCS)までを一貫して支援しています。
自社の物流改善をどこから始めるべきか検討されている方はご相談ください。


