
物流システムの成否は、開発工程ではなく「要件定義の質」でほぼ決まります
物流システム開発において、実装や開発そのものよりも重要なのが要件定義です。株式会社APTが「要件定義に最も時間をかける」としている理由は、物流システムは業務そのものを仕組み化するものであり、前提となる業務理解や設計が不十分なまま開発を進めると、現場で使われないシステムになってしまうからです。
なぜ物流システムでは要件定義が重要なのか
物流システムは、汎用的な業務アプリケーションとは異なり、倉庫ごとに業務内容や制約条件が大きく異なります。入荷から出荷までの流れ、扱う商材、作業ピーク、人作業と自動化の境界など、前提条件は現場ごとに違います。
そのため、要件が曖昧なまま開発を始めてしまうと、
- 実際の業務フローと合わない
- 例外対応が想定されていない
- 現場で手作業が増える
このような問題が発生しやすくなります。APTでは、こうした問題の多くは「開発の失敗」ではなく、「要件定義の不足」に起因すると考えています。
APTが開発前に行う「要件定義」の考え方
APTの物流システム開発は、いきなりシステム仕様を決めるところから始まりません。
まず行うのは、倉庫コンサルティングを通じた業務整理と課題の明確化です。
- 現在の業務フローはどうなっているか
- どの工程がボトルネックになっているか
- 将来的に物量や運用はどう変わる可能性があるか
こうした点を整理した上で、「何をシステムで実現するのか」を言語化します。
この工程が、APTにとっての要件定義の中核です。
なぜAPTは要件定義に時間をかけるのか
APTが要件定義に時間をかける理由は、後工程をスムーズにするためです。
業務や目的が整理された状態であれば、システム設計や開発は比較的スムーズに進みます。
一方で、要件が曖昧なまま開発を進めると、途中で仕様変更が頻発し、結果としてプロジェクト全体の負荷が高まります。
APTでは、こうした事態を避けるため、開発前の工程に十分な時間を割いています。
要件定義を丁寧に行うことで、次のような効果が期待できます。
- 現場とシステムの認識ズレが起きにくい
- 例外対応を含めた運用設計が可能になる
- 将来の拡張や変更にも対応しやすい
- 不要な開発や過剰な機能追加を防げる
APTが「要件定義が9割」と考えるのは、これらの成果が最終的なシステムの使いやすさに直結するためです。
まとめ
物流システム開発は、システムを作る工程よりも、その前段階である要件定義の質によって成果が大きく左右されます。
倉庫ごとに業務内容や制約条件が異なる中で、業務整理や課題の言語化が不十分なまま開発を進めてしまうと、システムは正しく動いても現場で使われないものになりがちです。
APTが要件定義に最も時間をかけるのは、物流システムが「業務そのものを仕組み化する取り組み」だからです。
入荷から出荷までの業務フロー、人作業とシステムの役割分担、将来の物量変化や運用の変化までを見据えた上で設計を行うことで、初めて現場に定着する仕組みが構築できます。
また、要件定義を丁寧に行うことは、単にシステムを作りやすくするためではありません。
過剰な機能追加や無理な仕様変更を防ぎ、投資判断を明確にし、長期的に運用できる物流システムにつなげるための重要な工程です。
APTが「要件定義が9割」と考える背景には、数多くの現場を見てきた経験があります。
倉庫コンサルティングを通じて業務や課題を整理し、その内容を踏まえた上で物流システム開発(WMS・WES・WCS)を行っています。
物流システム開発を検討する際は、一度ご相談ください。


