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自動倉庫の地震対策は?リスクと耐震ソリューションを解説
東日本大震災や阪神・淡路大震災など、日本国内では大規模な地震が定期的に発生しています。そのため、自動倉庫を導入している物流施設においては、適切な地震対策を講じておかなければなりません。
そこで本記事では、自動倉庫における地震対策とはなにか?を詳しく解説します。地震が発生した場合に想定できるリスクや、適切な耐震ソリューションについて紹介しますので、地震対策を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。
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目次
自動倉庫における地震対策の重要性とは?
近年の物流倉庫では、作業の効率化や人手不足の解消を目的に自動化の施策が取り組まれています。なかでも、入庫から保管、出庫まで一連の作業を自動化できる自動倉庫は広く普及している仕組みといえるでしょう。
一方で、自動倉庫はシステムによって制御されている設備です。そのため、適切な地震対策を施さなければ保管物や設備の破損にもつながるほか、復旧までに時間がかかり実務に大きな影響が出てしまいます。
地震災害が発生した場合でも事業の継続や損失を極力抑えるため、自動倉庫を導入している物流施設は地震対策を施す必要があるということです。
自動倉庫の地震対策はリスクから考えよう!
自動倉庫の地震対策を考える際には、どのようなリスクが潜在しているのかを把握しなければなりません。
たとえば、地震が発生した場合、自動倉庫には以下のようなリスクが想定できます。
・保管物の落下および破損
・落下物が原因による各種設備の損傷
・上記原因を含む業務の復旧遅延
・落下物による作業員のけが
このように、安全に見える自動倉庫にもさまざまなリスクが潜在しています。適切な地震対策を行うためにも、具体的に発生し得るリスクは把握しておきましょう。
自動倉庫で地震対策を行うメリット
自動倉庫において、適切な地震対策を行うメリットは以下のとおりです。
・早期復旧できる
・会社の信頼性が向上する
地震対策に取り組むことで、早期復旧や会社の信頼性を向上させることができます。そのため、ここからは各メリットの詳しい中身について解説します。
①早期復旧できる
自動倉庫の地震対策に取り組むことで、災害発生後も早期に復旧できるメリットがあります。たとえば、大規模な地震が発生した際には、自動倉庫で保管しているパレットや荷物の落下が想定できます。
落下物が原因で周辺設備を破損させる場合や、通路をふさいでしまうこともあるため、復旧に時間を要するケースは少なくありません。一方で、適切な地震対策を講じて落下を防ぐことができれば、災害発生後も早期に復旧して通常業務に戻すことが可能です。
このように地震対策を行うことは、通常業務に早期復旧させるための有効な施策と言えます。
②会社の信頼性が向上する
自動倉庫の地震対策というのは、BCP(事業継続計画)の観点からも重要な施策のひとつです。そのため、大規模な地震が発生した場合に早期復旧をさせることで、取引先を含む対外的に会社の信頼性は向上します。
東日本大震災などの大規模な地震による影響は大きいため、BCPを策定する企業は評価されやすい傾向にあります。物流企業にとって自動倉庫の地震対策はBCP策定の中核ともいえるため、きちんと取り組むことで会社の信頼性は向上します。
自動倉庫で地震対策を行うデメリット
自動倉庫で地震対策を行うことは、企業にとって非常にメリットが多く取り組むべきと言えます。しかし、取り組む際の留意点として「コスト」は挙げられるため、この点をデメリットと捉えることもできるでしょう。
たとえば、パレットや荷物の落下防止といった地震対策に取り組む際にも設置費用はかかります。このように地震対策に取り組むということは当然費用がかかってくるので、コスト面を見た場合はデメリットといえるでしょう。
自動倉庫で効果的な地震対策・耐震ソリューション
自動倉庫において、効果的な地震対策および耐震ソリューションは以下のとおりです。
・パレット落下防止金具の取付
・製品の落下防止
・ストレッチフィルム・結束バンドで荷崩れ防止
ここからは、各耐震ソリューションの具体例を詳しく解説します。
パレット落下防止金具の取付
大規模な地震が発生した際のリスクとして「パレットの落下」が考えられます。そのため、自動倉庫における地震対策としては、パレットの落下防止金具の取付が非常に効果的といえるでしょう。
たとえば、立体自動倉庫パレット落下防止金具「パレットガードナーIII(PG-III)」などを取り付けることで、パレットの落下を防ぐことができます。なお、本製品は格納物を降ろす事なく金具を取り付けられるため、短期間・低コストで導入できる点も大きなメリットといえます。
その他にも、地震が発生すると横揺れが激しくなるため、パレット同士が衝突する可能性があります。衝撃が大きければパレットの破損や自動倉庫の躯体に損傷が出る可能性もあるため、衝撃を和らげる措置が必要です。
この際に有効な部材として「衝撃吸収材付き」の落下防止金具が挙げられます。たとえば「パレットガードナーⅢ型+ハネナイトGP-35LE」なら衝撃吸収材が付いているため、地震発生時の横揺れでも衝撃を和らげてくれます。
製品の落下防止
地震発生時の横揺れはパレット落下の危険性だけでなく、パレット上に積んである製品自体の落下も考えられます。そのため、地震対策をする際には、製品の落下を防ぐ処置も必要になってきます。
そこで活躍する部材として「パレメイト PM-I」などが挙げられます。本製品をパレットに取り付けることで、パレット上の製品落下や荷崩れを防ぐことができます。
ストレッチフィルム・結束バンドで荷崩れ防止
簡単に取り組める地震対策として、ストレッチフィルムの活用が挙げられます。たとえば、ストレッチフィルムなら手巻きと包装機を利用した機械巻きで分かれますが、荷物の上部だけを手巻きするだけでも一定の効果を得ることができます。
また、パレット用の結束バンドを活用するのも効果的です。バンド幅は、12mm、15.5mm、19mmの3種類が一般的ですが、いずれも荷崩れの防止には有効です。ストレッチフィルムまたはバンドを利用して荷崩れを防ぐことは、いずれも自動倉庫の地震対策として効果的です。
まとめ
日本は世界的に見ても地震の発生が多い地域なため、物流拠点を置く事業者は適切な地震対策の取り組みが必要です。特に自動倉庫は高層化された設備も多いため、地震対策に取り組み商品やパレットの落下を防ぐことが重要です。
具体的な地震対策としては、「パレット落下防止金具の取付」「製品の落下防止」「ストレッチフィルム・結束バンドで荷崩れ防止」が効果的なため、積極的に取り組みましょう。
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この記事の筆者
株式会社APT
世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。
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