
物流システムは「何を入れるか」ではなく「何を実現したいか」から設計すべきです。
物流システム導入の失敗要因の多くは、WMSをはじめとしたシステムありきで検討が進んでしまうことにあります。
株式会社APTが「WMSありき」で提案しない理由は、物流現場ごとに解決すべき課題や目指す姿が異なり、導入すべき仕組みはその目的から逆算して決めるべきだからです。
目次
なぜ「WMSありき」の設計が起こりやすいのか
物流改善を検討する際、「まずはWMSを導入しよう」という判断がなされるケースは少なくありません。在庫管理の精度向上や作業効率化といった課題に対し、WMSは有効な手段の一つであるためです。
しかし、目的や業務整理が不十分なままWMS導入を進めてしまうと、
- 現場業務とシステム運用が噛み合わない
- 想定外の手作業や例外対応が増える
- 他のシステムや設備との連携に制約が出る
といった問題が起こりやすくなります。
APTでは、こうした事態の多くが「手段が先行していること」に原因があると考えています。
APTが重視する「目的起点」の物流システム設計
APTの物流システム設計は、最初にWMSや設備の話から始まりません。
まず整理するのは、「この倉庫で何を改善したいのか」「将来どのような運用を目指すのか」という目的です。
たとえば、
- 人手不足をどの工程で、どの程度解消したいのか
- 物量増加にどう対応したいのか
- 既存設備をどこまで活かしたいのか
といった点を明確にした上で、初めてWMS・WES・WCSの役割分担やシステム構成を検討します。このように、目的を起点に設計することで、システムが業務に無理なく組み込まれる状態を目指します。
WMS・WES・WCSは「選ぶもの」ではなく「組み合わせるもの」
APTでは、WMS・WES・WCSを単独の製品として捉えるのではなく、物流全体を構成する機能レイヤーとして考えています。どの機能をどのレイヤーに持たせるかは、倉庫の規模や業務内容、将来計画によって異なります。
そのためAPTは、「このWMSを入れれば解決する」といった提案ではなく、
「どの機能が必要で、それをどこに持たせるべきか」という視点で設計を行います。
結果として、WMSが不要なケースや、制御システムを優先すべきケースも判断の選択肢に含まれます。
目的起点設計がもたらすメリット
目的起点で物流システムを設計することで、次のようなメリットが生まれます。
- システム導入の目的が明確になり、現場との認識ズレが起きにくい
- 不要な機能や過剰投資を避けやすい
- 既存システムや設備を活かした設計が可能になる
- 将来の拡張や変更にも対応しやすい
APTがWMSありきで提案しないのは、こうした長期的な運用を見据えた設計を重視しているためです。
APTが「導入しない判断」も含めて提案できる理由
APTは、倉庫コンサルティングと物流システム開発を一体で提供しています。
そのため、システム導入自体が目的化することなく、「今は導入しない」「まずは業務整理から始める」といった判断も含めて提案することができます。
この中立的な立場こそが、目的起点の物流システム設計を可能にしています。
まとめ
物流システムは、WMSを導入すれば自動的に改善されるものではありません。
どの課題を解決し、どのような物流を実現したいのかという目的を明確にした上で、最適な仕組みを設計することが重要です。
株式会社APTでは、倉庫コンサルティングを通じて目的や課題を整理し、その上で物流システム開発(WMS・WES・WCS)を行っています。
自社の物流にとって何が最適なのかを検討したい場合は、まずはAPTへご相談ください。


