物流倉庫内の作業を効率化するための10の改善方法をご紹介

物流倉庫内の作業を効率化することで、生産性の向上や物流コストの削減を実現できます。しかし、具体的にどのような施策を取るべきなのか悩んでいる企業様も少なくありません。

そこで本記事では、物流倉庫の作業を効率化するための10の改善方法について解説します。すぐに取り組めるように具体的な中身について紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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物流倉庫内の作業を効率化するための10の改善方法

物流倉庫内の作業を効率化するための10の改善方法

物流倉庫内の作業を効率化するためには、さまざまな施策を打つ必要があります。なお、具体的な改善策は以下のとおりです。

改善方法① 整理整頓を徹底する
改善方法② 倉庫のレイアウトを最適化する
改善方法③ マニュアル化の取り組み
改善方法④ マテハン機器を活用する
改善方法⑤ ピッキング方法を最適化する
改善方法⑥ 各種システムを活用する
改善方法⑦ 保管設備を見直す
改善方法⑧ 適正在庫を維持する
改善方法⑨ 人材を確保する
改善方法⑩ 外部のリソースを活用する

これらの施策に取り組むことで、物流倉庫の作業を効率化させることが可能です。そのため、ここからは各改善方法の詳しい中身について解説します。

改善方法① 整理整頓を徹底する

物流倉庫の整理整頓を徹底することで、倉庫内の作業効率を効率化させることが可能です。なお、ここで重要になってくる考え方が、製造業や小売業、サービス業でも活用されている「5S活動」になります。

この5S活動とは、品質やコスト、納期などを改善するために効果的な施策のひとつで、以下の頭文字をとった活動になります。

・整理(Seiri)
・整頓(Seiton)
・清掃(Seisou)
・清潔(Seiketsu)
・しつけ(Shitsuke)

もともとは製造業を中心に普及した活動ではありますが、倉庫内の作業効率化も期待できます。倉庫内のルールとして定着させることで作業効率はもちろんのこと、品質向上も期待できるため、積極的に取り組みましょう。

改善方法② 倉庫のレイアウトを最適化する

倉庫レイアウトを最適化させることで、入出荷の作業効率改善や保管量を増加させることが可能です。なお、倉庫のレイアウトは、大きく「I型」と「U型」の2種類に分類することができます。

I型レイアウトの場合、商品が入荷してから出荷するまでの動線が一直線なので、倉庫内のスペースが限られている場合に効果的です。一方でU型レイアウトの場合、入荷と出荷するエリアが同じ場所でUの字を描いている動線のため、作業員が多くても邪魔にならないメリットがあります。

このように倉庫レイアウトで重要なポイントは、一筆書きのような動線にすることで作業効率を上げるということです。

改善方法③ マニュアル化の取り組み

倉庫管理で大きな課題となるのが、スタッフが変わった際の作業教育です。たとえば、現在勤めているスタッフが辞めてしまった場合、新人のスタッフを雇用しても同じパフォーマンスが出せないというケースがあります。

このような課題を解決できるのが、作業マニュアルの整備です。一連の作業をマニュアル化することで作業の標準化が実現できるため、熟練作業員も新人作業員も同じ作業品質にすることができます。

スタッフによる作業品質にバラつきがでないため、作業効率の改善や品質の向上が期待できます。

改善方法④ マテハン機器を活用する

相応の導入コストは必要ですが、マテハン機器を活用することで作業を大幅に効率化させることが可能です。たとえば、重要のある荷物もパレット搬送できるフォークリフトや、連続搬送が可能な搬送コンベアなどは、搬送作業を効率化できます。

その他にも、近年では自動搬送ロボット(AGV)や自律走行搬送ロボット(AMR)などの搬送ロボットが存在します。導入するマテハン機器によっても効果が変わりますが、課題解決に適した設備の導入は効果的といえるでしょう。

改善方法⑤ ピッキング方法を最適化する

倉庫内作業のなかでも、人が行う作業として大きな割合を占めるのがピッキングです。そのため、ピッキングの方法を最適化することで、作業効率は改善する傾向にあります。

なお、ピッキングは主にオーダー毎にピッキングを行う「シングルピッキング」と、複数受注毎にピッキングを行う「トータルピッキング」に分類することができます。いずれも取り扱う商品や数量によって適している方法が変わるため、自社の環境に照らし合わせて最適化しましょう。

改善方法⑥ 各種システムを活用する

倉庫管理を最適化させて作業効率を改善するためには、システムの導入が欠かせません。たとえば、倉庫内の一連の作業を管理できる「倉庫管理システム(WMS)」などを導入することで、作業効率は向上します。

なお、WMSはバーコードで読み取った情報を瞬時に管理することができるので、入力ミスといった人的ミスも削減できます。また、情報もリアルタイムで各所と共有できるため、作業効率は格段に向上するでしょう。

改善方法⑦ 保管設備を見直す

物流倉庫内の保管設備を見直すことで、業務の効率化が期待できます。たとえば、既存で平置きしているような場所も、保管棚を導入することで保管効率の向上が期待できます。

ただし、保管設備には一般的な固定棚以外にも、移動ラックなどさまざまなタイプがあります。もちろん少量保管用などもあるため、保管設備を導入する際には、取り扱う荷物や量に合わせて適したものを選定しましょう。

改善方法⑧ 適正在庫を維持する

過不足のない適正在庫を維持することによって、倉庫内の効率化を図る上で重要なポイントです。適正在庫は欠品しない必要最小限度の在庫を維持することですが、作業の効率化はもちろんのこと、品質向上やコスト削減などさまざまなメリットがあります。

一方、現状で過剰在庫を抱えている場合、荷物を保管するスペースも確保しなければならないので、物流倉庫の効率化を図ることができません。そのため、年間の平均在庫も加味しつつ、適正在庫を維持するようにしましょう。

改善方法⑨ 人材を確保する

物流業界では慢性的な人手不足が課題とされていますが、適切な人材を確保しなければ効率化は実現しません。そのため、きちんと労働力を確保して配送需要に対応することが重要です。

なお、人材を確保するためには、女性や高齢者などを雇用することで、人材不足の課題も解決できるケースがあります。また、働きやすい労働環境を整備することも、人材確保をする上で重要な要素といえるでしょう。

改善方法⑩ 外部のリソースを活用する

物流倉庫を効率化させるためには、マテハン機器の導入や人材確保など、さまざまな施策を取っていく必要があります。一方で、各施策を取り組む余裕がないというケースについては、外部のリソースを活用するのも効果的です。

たとえば、入荷から出荷まで一連の物流業務をそのまま委託できる物流アウトソーシングなどもあります。本来自社で取り組まなければいけないことも外部に委託できるので、必要に応じて検討してみましょう。

まとめ

課題に合わせた改善策を取ることで、物流倉庫の効率化を実現させることができます。なお、5S活動のように取り組みやすい改善方法以外にも、マテハン機器の導入など費用がかかる改善方法もあるため、費用対効果は見極めましょう。

なお、倉庫管理をより効率化させるためにはシステム運用が欠かせません。そのため、必要に応じてWMSのような倉庫管理システムを導入して効率化を実現させましょう。

APTでは、倉庫コンサルティングサービスを行っております。1社1社に合わせた柔軟なご提案をいたしますので、倉庫に関するお悩みがございましたら、お気軽にご相談ください。

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この記事の筆者

株式会社APT

株式会社APT

世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。

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