AGF(無人搬送フォークリフト)とは?よくある課題や導入メリットを解説

昨今の物流業界では、i以前に増して人が行っていた作業を自動化する流れが高まっています。そんな中でも注目されている施策の一つが、AGF(無人搬送フォークリフト)の導入です。

そこで本記事では、AGF(無人搬送フォークリフト)の特徴や注目されている背景、導入した場合のメリットなどを詳しく解説します。また、AGF(無人搬送フォークリフト)の課題や製造メーカーなども合わせて紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

APTの小型無人フォークリフト「SLIM」の資料ダウンロードはこちら

AGF(無人搬送フォークリフト)とは?

AGF(Automated Guided Forklift)は別名「無人搬送フォークリフト」とも呼ばれており、人が操作することなく無人で搬送を行えるフォークリフトロボットのことを指します。

AGFはシステムやセンサー、GPSなどによって制御されており、障害物を避けて自動で荷物を運ぶことができます。主に物流倉庫や工場などで導入が進んでおり、24時間稼働も可能な施策として注目されています。

AGF(無人搬送フォークリフト)が注目されている背景

AGF(無人搬送フォークリフト)は、物流業界や製造業を中心に急速に注目を集めています。その背景として、慢性的な人材不足やフォークリフトにおける労働災害削減といった要因があります。

フォークリフトというのは、資格がなければ運転操作することはできません。そのため、一般的なスタッフよりも人材確保が難しい傾向にあることからも、人手不足になっているのが現状です。

また、フォークリフトで行う作業は、重大な労働災害が起きやすい傾向にあります。例えば、厚生労働省が公開している「職場のあんぜんサイト」では、フォークリフトの爪を足場代わりにしたことで荷台のカゴ台車が倒れてしまい、死亡事故につながった事例が公開されています。

参考:職場のあんぜんサイト-労働災害事例

これらはあくまで一例に過ぎませんが、フォークリフト作業における労働災害というのは後を絶ちません。要するに、これらの背景を起因としてAGF(無人搬送フォークリフト)が注目を浴びているというわけです。

AGF(無人搬送フォークリフト)を導入した場合のメリット

AGF

AGF(無人搬送フォークリフト)を導入した場合、以下のようなメリットが期待できます。

  • 事故防止対策
  • 作業効率の向上
  • コスト削減効果
  • スペースの有効活用

ここからは各メリットについて詳しく解説しますので、AGF(無人搬送フォークリフト)を導入前に把握しておきましょう。

事故防止対策

AGF(無人搬送フォークリフト)を導入することで、事故防止対策になるメリットがあります。人間がフォークリフトを操作する場合、正しい使用方法を守らないケースや、疲労による注意力低下など、さまざまな要因で事故が発生します。

これら事故の中には、重大な労働災害に発展するケースもあります。一方、AGF(無人搬送フォークリフト)はプログラムによって自動で制御されているので、上記のような事故を大幅に削減することができます。

また、荷物の取り扱いについても精密な動作を行うため、落下による破損といった事故も防ぐことができます。このように、AGF(無人搬送フォークリフト)は事故防止対策という観点からも、メリットのある施策と言えるでしょう。

作業効率の向上

AGF(無人搬送フォークリフト)を導入することで、作業効率が向上するメリットがあります。人間による作業の場合、労働時間の制約やスタッフの能力値、モチベーションによっても作業効率が変動します。

しかし、AGF(無人搬送フォークリフト)の場合、指示されたプログラムを実行するだけなので、24時間稼働の実現やパフォーマンスの均一化を図ることができます。これにより、従来比とが行っていた作業よりも効率化を実現できるので、生産性も大幅に向上させることが可能です。

コスト削減効果

AGF(無人搬送フォークリフト)の導入は、コスト削減効果も期待できます。例えば、24時間稼働を実現させることで、従来よりも人件費の削減による生産性の向上も見込めるでしょう。

また、人件費の削減を実現させることで、スタッフの求人広告費用や教育コストなど、副次的なコストも削減させることができます。このように、AGF(無人搬送フォークリフト)で作業を自動化させることで、さまざまなコストカットが期待できます。

スペースの有効活用

AGF(無人搬送フォークリフト)を導入することで、限られたスペースを有効活用できます。例えば、荷物を搬送する設備としてコンベアを導入した場合、設置スペースが固定されるだけでなく、相応のスペースを確保しなければなりません。

一方で、AGF(無人搬送フォークリフト)なら固定スペースが必要ない上に、現場レイアウトを最適化させることが可能です。以上の理由からも、AGF(無人搬送フォークリフト)はスペースの有効活用に効果的です。

AGF(無人搬送フォークリフト)導入の課題 

AGF(無人搬送フォークリフト)の課題として多く取り上げられるのは、パレットの位置ずれ問題です。本来、AGF(無人搬送フォークリフト)を安定稼働させるためには、パレットの位置ずれを上下左右数㎝に抑える必要があります。

しかし、時間帯によって人と自動化の運用を分けているようなケースでは、所定の場所にパレットが置かれていなければAGF(無人搬送フォークリフト)がピックアップできない問題が発生します。

そのため、企業の運用によっては、パレットの位置精度を向上させる工夫が必要な場合があります。

AGF(無人搬送フォークリフト)を販売しているメーカー

AGF(無人搬送フォークリフト)を販売している代表的なメーカーは以下のとおりです。

  • 株式会社APT
  • 株式会社ZMP
  • 三菱ロジスネクスト株式会社

各社で製品ラインナップも異なるので、AGF(無人搬送フォークリフト)を導入する際には比較してみましょう。

株式会社APT

株式会社APTは、AGF(無人搬送フォークリフト)SLIM をはじめとする最先端の物流自動化ソリューションを提供する企業です。物流倉庫内で使用される機器に対して、ソフト開発から設置工事、アフターサービスまで一貫してサービス提供できるのが強みです。

APTのAGF(無人搬送フォークリフト)はこちら

株式会社ZMP

株式会社ZMPは、AGF(無人搬送フォークリフト)をはじめとする各種ロボットを開発・販売しているロボットベンチャー企業です。自動運転開発で培ってきた技術を元に開発されており、物流の無人化に貢献しています。

ウォーキータイプとリーチタイプの2製品がラインナップされており、可搬重量は最大で1400kgまで対応しています。

ZMPのAGF(無人搬送フォークリフト)はこちら

三菱ロジスネクスト株式会社

三菱ロジスネクスト株式会社は、独自の自動化技術を組み合わせた物流ソリューションを手掛けている企業です。バッテリーフォークリフトのノウハウを活かしたAGF(無人搬送フォークリフト)が発売されており、完全自動化を実現しています。

レーザー誘導方式から磁気誘導方式など、さまざまなタイプが発売されており、設置導入環境に応じて製品比較が可能です。

三菱ロジスネクストのAGF(無人搬送フォークリフト)はこちら

まとめ

AGF(無人搬送フォークリフト)は、搬送工程を自動化できる施策の一つです。導入することにより、事故を未然に防ぐ対策になるほか、作業効率向上によるコスト削減効果も期待できます。

また、コンベアのように固定スペースを確保する必要がないため、既存スペースを有効活用できる一面もあります。AGFは非常にメリットの多い施策なので、既存の環境と比較して導入を検討してみましょう。
自動倉庫システムとは?種類や選び方を解説

関連記事
無人フォークリフト導入のメリットと選び方
AGV(無人搬送車)とは?その仕組みと導入するメリットも解説

この記事の筆者

株式会社APT

株式会社APT

世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。

改善事例付き 自動倉庫リニューアル ブラックボックスを撤廃し設備をオープン化します 資料ダウンロードはこちら
ご質問、ご相談、ご要望など、
こちらからお気軽にお問い合わせください。
(受付時間 平日 AM9:00〜PM17:00)
お問い合わせはこちら 資料ダウンロードはこちら よくあるご質問はこちら