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自動倉庫システムの代表的メーカー6選とシステムを紹介
eコマースや通販市場が拡大している昨今、物流業務における倉庫内作業の品質安定化や生産性を向上させていくことは大きな課題です。また、近年では人材の確保も難しくなっている状況になるため、自動倉庫システムの導入を検討している企業も増えています。
しかし、ひとくちに自動倉庫システムといってもさまざまなメーカーが存在します。もちろん、各メーカーによっても販売されているシステムに違いがあるため、どのメーカーにすれば良いのかわからないというケースも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、自動倉庫システムメーカーの選び方を解説するとともに、代表的なメーカーを厳選して紹介します。自動倉庫システムの導入を検討している場合、ぜひ参考にしてみてください。
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自動倉庫システムとは?
自動倉庫システムとは、入庫~出荷までの一連のフローを自動化させて一元管理するオートメーションシステムです。なお、自動倉庫システムには、商品の形状や倉庫内スペースに合わせてさまざまなシステムが用意されています。
例えば、ピッキングの生産性を向上させるためのピッキングシステムや、保管効率を高めるための電動ラックシステムなどもあります。また、倉庫内作業をシステム管理するための「倉庫管理システム(WMS)」などもあるため、自社の抱えている課題やニーズに合わせて導入することができます。
- パレット型自動倉庫
- バケット型自動倉庫
- シャトル型自動倉庫
- 移動棚型自動倉庫
- 縦型回転式自動棚自動倉庫
- 冷凍(冷蔵)対応型自動倉庫
- 傾斜式流動棚型(フローラック)自動倉庫
パレット単位で商品を高層ラックに保管するユニット型の自動倉庫です。
バケット単位で保管管理をおこなえます。
さまざまな形状やサイズの商品を保管できです。
デットスペースを保管用スペースに有効活用できます。
天井空間のデットスペースを利用して商品を収納できます。
適切な温度管理を実現できます。
保管する棚自体に傾斜が付いており、裏側から商品を補充し正面でピッキング作業をおこなえます。
以下の記事では、自動倉庫のメリットとデメリットについて詳しく説明しております。
自動倉庫とは?倉庫を自動化するメリット・デメリット
自動倉庫の地震対策
自動倉庫はシステムによって制御されている設備であるため、適切な地震対策を施さなければ保管物や設備の破損につながります。
地震災害が発生した場合でも事業の継続や損失を極力抑えるため、自動倉庫を導入している物流施設は地震対策を施す必要があります。
自動倉庫の制御更新
制御更新とは約12〜15年の周期でやってくるのが制御装置の更新です。導入後の経年に伴い、障害やエラーが増えるため、保守メンテナンスだけでなく、適切なタイミングで自動倉庫システムの更新が必要です。
自動倉庫を導入する業界
自動倉庫システムは、自動車業界や食品、金属製品、衣料品、家電など、商品サイズや重量、種類に関係なく、幅広い分野で利用されています。特に、近年のEC業界の急速な普及に伴い、物流の効率化や最適化が重要視され、多品種少量の保管や、スピーディに入出庫に対応できる自動倉庫の導入が進んでいます。
さらに、冷凍・冷蔵の温度管理が必要な商品や、石油類や薬品といった危険物の保管を可能にする防爆仕様、クリーンな環境を求める電池や電子部品の管理、ロール状や長尺の物品への対応、油や粉塵に強い仕様など、特殊な条件下での商品管理にも対応可能な製品が増えたことにより、自動倉庫の使用範囲が広がっています。また、医療機器や医薬品の分野では、出荷の精度向上やトレーサビリティの確保のために導入が進んでいます。
自動倉庫システムメーカーの選び方
そんなメリットの多い自動倉庫システムになりますが、メーカーも多種多様になるため、どのような自動倉庫システムメーカーを選べば良いのかわからないというケースも少なくありません。
そこでここからは、自動倉庫システムメーカーを選ぶ際のポイントをピックアップして紹介します。
自動倉庫で取扱製品の特徴から選ぶ
自動倉庫システムを販売するメーカーによっては、取り扱っている製品に違いがあるため、まずは自社の抱えている課題を解決できる製品が、ラインナップされているかどうかを確認しましょう。
例えば、保管しなければいけない商品サイズはもちろんのこと、重量によっても対象の自動倉庫システムは変わってきます。そのため、まずはどのような商品・製品を収納しなければいけないのかを明確にした上で、対象の取扱製品があるかどうかをチェックしましょう。
自動倉庫の導入事例・実績を確認する
業界によっても保管する商品や製品はもちろんのこと、荷姿なども大きく変わります。そのため、メーカーによっても対応できる条件が変わってくるため、まずは各自動倉庫システムメーカーの導入事例を参考にしてみましょう。
自社の形態と同じような導入事例を比較することで、各メーカーの強みを比べることができます。また、メーカーの得意分野を理解しておくことで、より良い倉庫内環境を構築することができます。
保守・更新などのサポート体制・コストを比較する
自動倉庫システムは、導入することで倉庫内の作業を効率化させ、生産性を向上させることができます。一方で、導入後にはさまざまな倉庫内環境が変わるため、自社だけでは解決できないような問題に遭遇するケースも少なくありません。
このようなことからも、自動倉庫運用は設置後のメンテナンスはもちろんのこと、トラブル発生時のサポート体制も非常に重要な要素です。そのため、各メーカーのサービス拠点やサポート体制を比較する必要があります。
APTは、各種メーカーの自動倉庫リニューアルにも対応、運用改善・維持費用削減をお手伝いします。
自動倉庫システムメーカー6選【システムも紹介】
生産性を向上させるための施策として、非常に有効な自動倉庫システムですが、メーカーによって取扱商品に違いがあるため、自社に合うメーカーを比較検討しましょう。
そこでここからは、国内の代表的な自動倉庫システムメーカーを6つピックアップして紹介します。
株式会社豊田自動織機
豊田自動織機の物流システム事業「TOYOTA L&F」では、自動保管システムやAGVなどの自動輸送システム、ピッキングシステムなどの物流システム機器を製造しています。
重量物も収納できるユニット式パレット用自動倉庫の「Rack Sorter P」は、固定棚と比べて約1/3のスペースで商品管理をすることができます。また、ユニット式バケット用自動倉庫「Rack Sorter B」では、フリーロケーション機能が搭載されたフレックスタイムも用意されています。
株式会社ダイフク
マテハン機器や自動化で物流ソリューションを支えるダイフクは、マテハン業界でトップの世界シェアを持つ会社です。機能に合わせてさまざまな自動倉庫がラインナップされており、幅広い業態でも対応できるメーカーのひとつです。
パレット単位で保管できる自動倉庫システムの「コンパクトシステム」では、倉庫のレイアウトに合わせて設計することができるため、多様な環境でも対応することができます。また、大規模な物流センターでも採用できるビル式自動倉庫「ラックビルシステム」などのランナップもされています。
村田機械株式会社
マテハン機器の世界シェアトップのダイフクに続き、第4位のシェアを誇る村田機械では、WMS(倉庫管理システム)を始めとするさまざまな自動倉庫システムを提供しています。
多様な荷姿にも対応しているため、幅広い業種で導入されているのも特徴です。立体搬送やラックシステムとスタッカークレーンを組み合わせた自動倉庫などはもちろんのこと、AGV(無人搬送車)などのラインナップもあります。
株式会社IHI物流産業システム
IHIグループの子会社IHI物流産業システムは、多彩な業種にも対応できる総合力のある自動倉庫システムを提供しています。
対応している業種や機能も豊富で、汎用性の高いパレット型自動倉庫システム「ラックパック」から建屋一体型立体自動倉庫「オートスタックビル」まで、ニーズに合わせた商品を選ぶことができます。
西部電機株式会社
西部電機は、さまざまなタイプの立体自動倉庫システムを提供している企業です。パレット保管用の「ユニットラックシステム」やバケット・コンテナ保管用の「バケットフィードシステム」などがラインナップされています。
また、医薬業界向けや重量物対応スタッカクレーンなど、さまざまなスタッカクレーンが用意されているため、多彩な荷姿の製品を保管することが可能です。
株式会社オカムラ
オフィス家具などでも有名なオカムラですが、自動倉庫システムを始めとする物流システム機器の展開もしています。
多目的で利用できる自動入出庫タイプのロータリーラックや、定型バケットで保管できる高速立体自動倉庫などもラインナップされており、業種形態に合わせたさまざまな自動倉庫を構築することが可能です。
まとめ
自動倉庫を導入することで、業務品質を安定化させて生産性を向上させることができます。一方で、初期導入には多額なコストも必要になるため、現状でどのような課題を抱えているのかを明確にした上で、課題解決に最適な自動倉庫システムのメーカーを選ぶようにしましょう。
なお、自動倉庫システムメーカーを選ぶ際には、製品ラインナップや導入事例、サポート体制などを確認してみましょう。そのうえで、より自社の業務形態の実績が多いメーカーを検討することをおすすめします。
APTでは、将来コストの削減を見据えた最適な自動倉庫をご提案します
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この記事の筆者
株式会社APT
世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。
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