お役立ち情報
物流コスト削減における課題は?理由や解決方法を紹介
多様化する物流業界では、物流コストの削減が重要な課題の一つです。物流コストを削減することで業務改善が行える一方、どのような施策に取り組めば良いのか悩んでいるというケースも多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、物流コスト削減における課題や理由、解決方法について徹底解説します。
APTの倉庫リニューアル・ソリューションの資料ダウンロードはこちら
目次
物流コストとは
物流コストとは、物流業務において発生するコスト全般のことを指します。そのため、荷物の輸送だけでなく商品を保管するための費用や人件費も含め「モノ」が移動する際にかかる費用が全て物流コストと言えます。
物流コストの種類や内訳を機能ごとに分類すると「運送費」「保管費」「荷役費」「物流管理人件費」の4つに分類できます。
以下の記事では、物流コストの種類や内訳について詳しく説明しております。
物流コストとは?内訳と効果的な削減方法を解説!
物流コストにおける課題や削減が難しい理由とは?
物流コストを削減することが大きな課題の一つになりますが、以下のような要因でコスト削減が難しい現状があります。
- コストの内訳が分かりにくい
- 人為的ミスが起きやすい
- 人手不足に起因する問題
ここからは、物流コストを削減する上で課題となるポイントについて解説します。
コストの内訳が分かりにくい
物流コストの削減が容易でない理由の一つに、コストの内訳が分かりにくいという点が挙げられます。例えば、ひとくちに物流と言っても、商品の輸配送はもちろんのこと、生産や保管など、さまざまな工程が存在します。
各工程において物流コストが発生しているため、それぞれの要因を特定してコスト削減するのが難しいと言うことです。ただし、物流コストを削減するためには、各工程の効率化を実現しなければなりません。
人為的ミスが起きやすい
物流コストを削減する上で重要な課題といえるのが、人為的ミス(ヒューマンエラー)の発生です。例えば、物流倉庫のピッキング工程でポカミスが発生した場合、発送業務に支障が出て大きな機会損失につながることがあります。
このような人為的に起こったミスというのは、状況次第では多くの物流コストを要する可能性があります。そのため、物流コストを削減するためには、いかに人為的ミスを発生させないかということが重要になってきます。
人手不足に起因する問題
物流コストが増加する要因の一つが、人手不足に起因する問題です。物流業界では慢性的な人手不足が問題となっているほか、働き方改革法案の影響によって労働時間に制限が出てしまうこともあります。
これらの複合的な要因から人件費も高騰しており、物流コストの増加につながっているわけです。一方、昨今の物流業界はEC需要の拡大とともに物流需要も比例して拡大しているため、人手不足問題に拍車をかけている傾向にあります。そのため、人手不足問題を解決させることが、物流コストを削減させる上で重要なポイントとなるでしょう。
以下の記事では、物流コストの内訳について詳しく説明しております。
物流コストを削減するための解決方法
物流コストを削減するためには、さまざまな施策に取り組まなければなりません。やみくもに人件費を削減するだけでは効果が出ないどころか、現状の業務に支障が出てしまう可能性すらあるので注意しましょう。
ここからは、物流コストを削減するために取り組むべき具体的な解決方法について解説します。
業務の自動化
物流コストを効率よく削減できる施策の一つが、業務の自動化になります。例えば、搬送業務をコンベアや自動搬送ロボットなどを活用して自動化することで、搬送工程における人件費を削減することができます。
また、自動化施策に取り組むことで人為的ミスの削減にもつながるため、結果的に物流コストも削減できる効果が見込めます。人が作業する場合と比較して、業務品質も向上するメリットもあります。
業務品質・業務効率とともに向上する上に人件費も削減できるため、課題を抱えている工程において自動化施策に取り組みましょう。
適正在庫の実現
物流コストを削減するためには、適正在庫を実現させる必要があります。物流倉庫において過剰在庫を抱えている状態というのは、無駄な保管スペースを確保しなければならず、物流コストの増加につながります。
このように無駄な在庫で物流コストを増加させないためには、正しい需要予測を行って最適な在庫量を確保・維持することが重要です。一方、在庫が欠品している状態は販売機会の損失にもつながるため、適正在庫の維持が必要というわけです。
適正在庫を実現させる場合、在庫管理システムなどを導入するのがおすすめです。システム運用で在庫分析を行い、適正在庫を維持して物流コストを削減させましょう。
管理業務の効率化
物流における管理業務を効率化させることで、物流コストを削減させることができます。物流の基幹システムではカバーしきれない業務部分をシステム管理することで、業務効率が向上して物流コストの削減が可能です。
主にアナログ管理をしている工程をデジタル化することで、業務効率が大幅に向上する傾向にあります。例えば、WMSのようなシステムを導入した場合、バーコードスキャンと連携して動作できるので、紙ベースによる確認作業をする必要がなくなります。
これにより倉庫内作業の業務効率や作業精度が向上するので、物流コストの削減も可能になります。
以下の記事では、物流倉庫内の作業効率を高める方法を紹介しております。併せてお読みください。
継続的な改善活動
物流コストの削減で重要なポイントは、継続的な改善活動を行っていくという点です。課題のある業務工程においてPDCAサイクルを回していくことで、物流コストを削減させることができます。
継続的な改善活動を行うことで物流コストを削減する意識が高まるため、徐々に削減効果が高まっていく傾向にあります。現場レベルで業務を改善するためのPDCAサイクルを構築し、継続的な改善活動を行っていきましょう。
拠点の集約
物流拠点を集約させることで、物流コストを削減させることができます。物流拠点が多いとリードタイムを短縮することができますが、その一方で物流コストが増加してしまう傾向にあります。
しかし、拠点を集約して運用することで倉庫管理にかかるコストを削減することができるので、物流コスト全般を削減させることができます。また、拠点が集約されることで在庫量を把握するのも容易になるほか、無駄な転送作業がなくなり配達効率も向上します。
物流コストの削減だけでなく、オペレーション全般が効率化できる場合があるので、物流拠点の集約も検討してみましょう。
外部専門業者の活用
物流コストを削減させるための方法の一つに、外部の専門業者を活用するという方法があります。物流業務を外部の業者に委託することで、コスト削減はもちろんのこと、人手不足問題や販売機会の損失なども防ぐことが可能です。
外部専門業者の場合、季節変動が多くても繁忙期だけ人員を増員する必要もなくなるため、人件費の最適化を行うことができます。また、どこにどの程度の費用が必要なのかが明確になるので、事業計画もしやすくなるメリットがあります。
価格交渉の実施
物流コストを削減する方法の一つに、サプライチェーンに対して価格交渉を実施するという方法があります。自社の直接的な物流コストだけではなく、値下げ交渉によるサプライチェーン管理を行うことが重要です。
パートナーとの取引における最適化を施すことで、物流コストを削減できます。企業の競争力を高めるためにも、価格交渉を実施しましょう。
まとめ
物流コストの削減は、物流業界において非常に重要な課題の一つです。ただし、物流業界はコストの内訳もわかりにくい上に、ヒューマンエラーや人手不足問題など、複合的な要因・課題が多い現状があります。
そのため、自動化設備やWMSのような専用システムの導入、外部専門業者の活用などを行って物流コストの削減を行っていくことが重要です。自社の課題を分析しつつ、物流コストを削減していきましょう。
APTでは、最先端の物流自動化ソリューションを提供しております。物流倉庫内で行われる「保管・搬送・ピッキング」といった作業の自動化&省人化を目的としたマテハン機器の提供が可能ですので、お気軽にご相談ください。
関連記事
物流コンサルティングとは?サービス内容や依頼業者の選び方を解説
フルフィルメントとは?自動倉庫システムが担う役割を徹底解説
仕分けミスを防ぐためには?発生原因と防止方法をご紹介
この記事の筆者
株式会社APT
世界を舞台に経済を動かしている物流、その流れの中心にある倉庫において、従来型のマテハン設備は多くのメリットもありながら、時代に合わせた進化に適応できず、物流のボトルネックとなることもありました。APTはこれまで培ったノウハウを武器に、大胆で先進的でありながら、お客様に寄り添ったユーザーフレンドリーなマテハン設備やシステムの提案を行うことで、価値とコストの適正化を図り、倉庫で働く全ての人を笑顔にしたい。APTは臆することなく、泥臭く挑戦を続けていきます。
最近の投稿
アーカイブ
タグ
- 自動倉庫システム
- 選び方
- 種類
- コスト削減
- 倉庫管理
- 自動倉庫
- WMS
- 基幹システム
- バケット型自動倉庫
- 事例
- パレット型自動倉庫
- フリーサイズ型自動倉庫
- 移動棚型自動倉庫
- クラウド型
- オンプレミス型
- 適正在庫
- ピッキングシステム
- 自動搬送ロボット
- BCP
- DR
- 制震装置
- 耐用年数
- メンテナンス
- 倉庫管理システム
- 補助金
- 助成金
- フルフィルメント
- メーカー
- 物流倉庫
- システムデータ
- 非常用自家発電設備
- UPS
- クラウド型物流情報システム
- リニューアル
- 制御装置
- 倉庫自動化
- 自動化事例
- クレーン
- 自動倉庫メーカー
- システム更新
- 事例紹介
- 自動倉庫システム更新
- ポイント
- マテハン機器
- AGV
- eコマース
- AMR
- GTP
- 物流ロボット
- ソーターロボット
- ピッキングロボット
- 倉庫スペース
- 保管スペース
- 入出庫管理
- 在庫管理システム
- 物流コスト
- 物流管理システム
- 省人化
- 物流DX
- 物流業界
- 導入事例
- EC物流
- 効率化
- ピッキング
- 営業倉庫
- 自家用倉庫
- 登録手続き
- 施設設備基準
- 1類倉庫
- 倉庫業法
- 倉庫の種類
- 立体自動倉庫
- 物流センター
- 自動化
- メリット
- 課題
- 物流システム
- 導入
- フォークリフト
- コンベア
- パレタイザ
- 垂直搬送機
- 賃貸
- 寄託
- 契約
- 導入のメリット
- 仕分け
- メリット・デメリット
- 物流倉庫の無人化
- 無人化
- 設備
- 種類と役割
- 人手不足
- 人材
- 収納効率
- 自動ラック
- ケース自動倉庫
- 冷凍自動倉庫
- シャトル式自動倉庫
- 業務効率化
- 倉庫レイアウト
- 作業効率
- 誤出荷率
- DAS
- 無人フォークリフト
- 新設
- 倉庫業務
- BCP対策
- マルチシャトル
- 整理整頓
- 無人搬送車
- 自動搬送式納骨堂
- 納骨堂
- 仕分けミス
- ミス防止
- 地震対策
- 耐震ソリューション
- DPS
- WCS
- WES
- 在庫管理
- 自動化システム
- 搬送システム
- GAS
- SAS
- 誤出荷
- 対策ポイント
- 物流コンサルティング
- 依頼業者
- 事業再構築補助金
- パレタイズ
- ラック
- 無人搬送フォークリフト
- AGF
- 倉庫DX
- デジタル化
- 対策法
- パレット搬送
- 小型無人フォークリフト
- 自動搬送式
- ハンディ
- ハンディターミナル
- 物流ソリューション
- 自動出荷システム
- 業務の流れ
- 費用相場
- 物流
- ロジスティクス
- アソート
- 在庫型物流センター
- ディストリ ビューションセンター
- 輸配送管理システム
- TMS
- 荷役作業
- 自動仕分けシステム
- 自動搬送装置
- MES
- ソーター
- ERP
- RPA
- 導入メリット
- テレコ出荷
- TC
- トランスファーセンター
- 自動ピッキングロボット
- 配車システム
- デポ
- SCM
- 3PL物流
- 工場自動化
- 省力化機械
- フリーロケーション
- 棚卸効率化
- パレタイズロボット
- ダブルトランザクション
- 出荷作業
- トータルピッキング
- マルチピッキング
- 過剰在庫
- 検品作業
- 物流の最適化
- CLO